2019/03/15
Dear湯を沸かすほどの熱い愛,
母は強い。いつまでも強くて絶対的な存在であるとなんとなく思っている。今は一緒には住んでいないけれど、別に連絡を取ってなくても母は必ず存在していて、元気に暮らしていると思っている。ふと母に久しぶりに会ったとき、昔よりもしわしわになり、なんだか小さく見えたとき、すごく胸がぎゅっと締め付けられる。そんな瞬間があります。
いまここで書いたことと、この映画とはすこし違う部分があるけれど、いつも元気で活発であった母が死ぬ、という事実に直面したとき、この「湯を沸かすほどの熱い愛」を持った家族ほどに命を燃やし尽くすことができるかと言われると私にはきっとできない。
お母さん死なないで、とおいおい泣いたまま、なんとなく母の死を迎え、数年経つ頃にはそんなこともあったよな、くらいに思い出すようになってしまうように思う。私はなんて小さな人間なんだろう。
この宮沢りえさんが演じる母は病気に蝕まれながらも「湯を沸かすほどの熱い愛」に支えられ、自身も「湯を沸かすほどの熱い愛」でまわりを支えながら、沢山のこと、想いを残す。本当に大きな大きな人だと思う。
生き方や感じ方、捉え方も考え方も人それぞれだから同じことは出来ないけれど、大きな大きな人になりたいと感じた映画でした。
(ここ最近の映画でグジグジになるまで泣かされた映画でした。ありがとうございます。)
Sincerely,123