Dear I.G.Y.,

未来に想いを馳せる、スパンデックスジャケット

123

2019/03/15

• I.G.Y.
• Donald Fagen(ドナルド・フェイゲン)
• MUSIC

DearI.G.Y.,

ドナルドフェイゲンのIGYはPAがフロントのスピーカーチューニングをする際に必ずと言っていいほど流す曲であるため、音響を目指す学校へ行き、卒業して音響になった私は、このIGYという曲を何千回何万回と聞いてきた訳ですが、初めてこの曲を聞いた時から、私の心はときめいていました。
あのエレピではじまる、未来的なイントロ。きれいなスネアとフェンダーローズの音。ライブハウスやホールで流した時のバスドラムのドスッとくる硬い音。イントロから惚れ込んだ曲はこのドナルドフェイゲンのIGYとスティーリーダンのJosieくらいでした。大好きな曲であったからこそ、何千回何万回と聞いても飽きることはなく、スピーカーチューニングを永遠にやってくれと思ったものでした。
歌詞もとっても素敵。フェイゲンの歌詞は毒づいた内容や不思議な内容のものが多いものですが、IGYは素晴らしい世界がきっとやってくる、輝かしい時代がきっとやってくる、と歌っていてそれに対しても胸をときめかせました。（中でも「スパンデックス・ジャケット」の部分が今となっては日常的なものだけどすごく未来的に感じ、大好きなフレーズでした）今でも気が付くとIGYを聴いています。そのころの想い出と何となく未来に想いを馳せながら。

Sincerely,123