2019/03/18
Dearデミアン,
ヘルマンヘッセの小説はなんとなく読んでおかないといけないという使命感から読み漁った時期がありました。でも使命感で読んだせいか、有名な車輪の下や知と愛の内容はすっかり覚えていません。
デミアンもそう。だいたい最終的にどんな物語だったかと言われると答えられないのが正直なところなのですが、鮮明に覚えていることがふたつ。
フランツクローマーのことと、デミアンに憧れをもったこと。
フランツクローマーとは、主人公であるシンクレール少年をいじめるジャイアンのような奴。私の中のイメージは意地がとにかく悪くて太ってて片手にチョコレートなんかいつも持ってて口の周りをいつも汚してるような奴。そいでお父さんお母さんからはやたら溺愛されてるような奴。(実際の小説の中ではそんなんじゃなかったかもしれないけど)
いまでも「フランツクローマー」という名前を鮮明に覚えているほど、私の中での最強のいじめっ子なのでした。
もう1人メインの登場人物、デミアン。
デミアンはそんなシンクレール少年をいじめるフランツクローマーに何をしたのか、デミアンとフランツクローマーが会話を交わしたのち、ある日ぱったりとシンクレール少年への意地悪がなくなるのです。
さらには悪者だとされるものをそうではないという考え方を持っていたり、人とは違う部分をもつ人間性にとても憧れを持ったのでした。
私の中でのデミアンはシンクレールよりも少し背が高くて細身、ハーフパンツからすらりと伸びる足は棒のようでもしっかりと地を踏みしめ、歩くのも早い。色は白く、例えば夏に汗をかいてもその汗は透明で美しさを感じるほど、というとにかく美少年イメージです。
まったくヘッセの小説の読み方としては間違った読み方をしていると思いますが、デミアン少年が青年になったあと、どうなんだっけ?をそろそろ見直さないといけないのかもしれません。
Sincerely,123