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Dear サヨナラバス,

あのダンボールを開封して20年

メガネ君。

2019/04/10
Dearサヨナラバス,
僕ら兄弟は本当に仲が良かったと思う。

転園、転校を何度かしていたからなのかなぁ?

4歳差だったけど、
喧嘩して1ヶ月以上口を聞かないこともあったけど、

暇さえあれば、
僕のこぐ自転車に乗って、
歳のわりには遠くの世界までいつも足をのばしていたね。


何となく、
田んぼのまっすぐなあぜ道や、

遊びすぎて
「早く帰らなきゃ!」って。

オレンジに染まる景色の中、
長くなる自分の影を追い越さんばかりのスピードで、
必死にペダルをこぐ自分は浮かぶんだけど...。

自転車の前後の席で、
結構な時間を一緒に過ごしてきたはずなのに、

残念ながら、
その時の会話内容は思い出せない。

きっと、
いろんな感情をかわしあったはずなのに、
脳のどこかに記憶されているはずなのに...
何だか悔しいね。



大学1年生の終わり、
僕が家を出て、
小さなボロアパートに引っ越すことになった。

お互い、
大学生と高校生という立場になり、
何となく距離をとるよになっていたのもあり、

家を出る当日も、
僕は引っ越しの軽トラに、
荷物と一緒に乗り込んで、


「じゃ!」


って軽い感じ出ていったよね。

1人暮らしを決めて、
ワクワクしていたはずなのに

引っ越しが近づくにつれて、
寂しい気持ちがどんどん膨れてきていた。

でも、
それをさらけ出すのはカッコ悪いし、
精一杯強がっていたのを思い出す。

だからこそ、
軽い挨拶で出ていった。




車内の会話も、
予想通り最初の15分で終了し
電波の悪いFMラジオで数時間
引っ越し先のボロイアパートに到着。

少ない荷持を、
カーテンもまだ無い1階の部屋へ運び入れてもらい、

雑にダンボールのガムテープを剥がし投げ捨て、
ガッ!っと開いた時の衝撃ったらなかった。


開けたダンボールの真ん中に、
当時流行っていた


ゆずの「サヨナラバス」のシングルCDが入ってた。


特に手紙があるわけでもなく、
ただただそこにあった。


ゆずは聞いていたものの、
特にファンではなかったけど、

CDを手に取り、
歌詞カードを読んで泣いた。

CDをラジカセにセットし、
再生しながらまた泣いた。

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サヨナラバス/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
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予定時刻は6時
あとわずかで僕らは別々の道
君は僕の少し後ろ
涙ぐんで下を向き歩く
やるせない想いだけで
石コロ蹴飛ばしてみても

いつからなんだろう
お互いに素直になれぬまま
大切に思うほど
大事な事が言えなくなって

サヨナラバスはもうすぐ君を迎えに来て
僕の知る事の出来ない明日へ
君を連れ去って行く
サヨナラバスよどうか来ないでくれないか
やっぱり君が好きなんだ

今ならまだ間に合う
ほんの少しの言葉も出ないまま
バスに乗り込んで行く
後ろ姿をそっと見つめてた
お釣りを待ってる君の
振り向いた最後の笑顔

どうしてなんだろう
気付くのが遅すぎて
楽しかった時間だけ
想い出の中映し出される

サヨナラバスは君を乗せて静かに走り出す
手を振る君が少しづつ
遠くへ行ってしまう
立ちつくす街並み
一人ぼっちには慣れてるのに
どうして涙が止まらないんだろう…

サヨナラ サヨナラ
また笑ってはなせるその日まで
僕は僕らしくいるから
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歌詞は少し切ないけど、
僕にとっては完璧なエール(応援)ソングになっている。

大好きなフレーズは最後の一文


「また笑ってはなせるその日まで僕は僕らしくいるから」


お互いこれから成長しいこう!
でも、
決して周囲に流されることなく「僕らしく」いこう!

という強い意思とセットになっている。



あれから20年。

丁度季節は「春」

今年も、
当時の僕と同じ境遇の人達がたくさんいるはず。


『サヨナラバス』


エールソングとして、
新たなスタートソングとして、
君に届け!



追伸:
20年が経過し、
幸運にも、お互い起業し、
大好きな弟に、仕事の面でもサポートいただいている。


「また笑ってはなせている」僕等がここにいた。
Sincerely,メガネ君。
とどけ!4
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メガネ君。

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兄弟って大人になっても兄弟だよなぁ。