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Dear 春夏秋冬,

久しぶりに話す父とのたわいもない話

123

2019/03/15
Dear春夏秋冬,
家庭事情が複雑であの頃の私は父と話す事もほとんどなく、たまにあった時何を話していいかわからず、気まずくなる雰囲気が嫌いでどちらかというと避けていたかもしれないようなそんな時期、リビングで一緒になり、何か話をかけなくてはという状況になりました。その時私は翌日、出発予定だった中津川ソーラー武道館という岐阜県で行われるフェスに行く準備をしていたのでそれを話題にあげました。1人で一泊二日してくること、行きは新幹線だけど、帰りは深夜バスで帰ってくること。そして、その中津川ソーラー武道館に泉谷しげるが出ることを思い出し「泉谷しげるも出るんだよ、そのフェス」というと、父の顔はふと明るくなり「ああ、春夏秋冬!」と笑顔になりました。わかるかな、と思い言ったものが、父は泉谷しげるの春夏秋冬がとても好きだったようでした。それは長い間離れ離れだった私と父をその春夏秋冬が共通点となり、近からず遠からず繋げてくれたような心地がしました。「そうだよ、春夏秋冬聞いてくるね」と言い、私は岐阜へ旅立ったのでした。
もちろん、中津川ソーラー武道館では泉谷しげるの春夏秋冬を聴きました。
帰ってきてまたタイミングを失い、久しく父の顔も見ない日々が続きましたが、ふとまたリビングで一緒になった時「そういえば泉谷しげるの春夏秋冬みてきたよ」とずっとお腹に溜めていたことが言えました。父は以前と同じ笑顔で「へー良かったね」と喜んでくれました。父はもう覚えてないかもしれないけれど、何となく何となく、父との共通点は泉谷しげるの春夏秋冬だと感じるのです。
Sincerely,123
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音楽系専門学校を卒業し、PAを経験。そのため人生のうち様々な音楽と出会い影響を受けてきました。音楽なくして私の人生なし。

いつかうちの娘とそんな話をする日が来るのかもしれない。