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Dear はいからはくち,

私の自慢の一曲

123

2019/03/15
Dearはいからはくち,
私はPAになりたくて音響の勉強ができる専門学校に通っていました。ただ私は人見知りが激しい性格のせいで友達がおらず、ただ絶対に音響になりたいという熱意が私の内臓をもメラメラ燃え上がらせていたため、学校には必ず行き一番前の席を陣取っては脇目も振らず一生懸命に勉強をしていました。(休憩時間は友達との会話をするのではなく毎日5冊くらい持ち歩いているレコードコレクターズを読む時間にあてていました)
そんな中、ポピュラー音楽史という授業があり、ブルースから始まり、ジャズ、ブリティッシュインベイションとか、様々な音楽を教えてもらえる時間で(私はこの授業が本当に好きだった)授業一回につき1人、自分のコレ!という曲をみんなに紹介する、とかいう恒例がありました。他のみんなは最近の流行りのバンドの曲をかける人が多い印象の中、私の順番が回ってきた日、私が選んだのは「はいからはくち」。音響を勉強しているクラスのわりに知らない、という顔をしている人が大半、先生でさえ、はっぴいえんどだよね、と言いつつメンバーは坂本龍一?とかいう始末。また運の悪いことに当日、曲を鳴らすスピーカーの片方のR側が出ないトラブル。先生わたわた。L側のスピーカーだけ、はいからはくちはどんどん進んでいく。おい、はっぴいえんどはステレオで聞かないと聞きもらす音いっぱい出てくるやろ、とはらわたが煮えくり返りながらも、私の自慢の「はいからはくち」は終わっていったのでした。でもいいの、これが私は好きなんだと、か細い主張が出来たことを少し嬉しくもあった瞬間でした。「はいからはくち」めっちゃかっこいいし。
Sincerely,123
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音楽系専門学校を卒業し、PAを経験。そのため人生のうち様々な音楽と出会い影響を受けてきました。音楽なくして私の人生なし。