私がMilesを知ったとき

2019/03/15

• フォア
• B-Hot Creations(B-HOT CREATIONS)
• MUSIC

Dearフォア,

高校生のとき吹奏楽部でした。担当楽器はパーカッション。その時OBの先輩として出入りしていた大好きだった先輩がいました。ある日1曲、ウッドベースを担当することになりました。大して難しくないベースライン地味な曲。ウッドベースあってもなくても。エレキでもいい。ま、見た目いいし、ウッドベースで行こうか、みたいな会議で決まったただのウッドベース。
夏、吹奏楽部での合宿では大会で演奏する曲をメインで練習する中、私がその大会で披露する曲で担当するのはシンバルで練習するも何もタイミングの問題、個人練習で上手くなるもならないもなく、おもちゃのサルのように一人でシンバルをシャンシャンひたすら鳴らしてみたものの面白くもなく、みんなが大会のために一生懸命それぞれの楽器を練習する中、ずっとお手すきでのウッドベースを練習していました。いつの間にか手には豆が出来ました。ああ、豆か。お手すきで練習していたウッドベースで豆。ああ。
私の大好きだった先輩はそれを見ており「ウッドベースの魅力にのめり込み一生懸命練習をする後輩」にきっと見えたのだ、私の手を取って「えらいね」とほめてくれました。胸がえぐられるくらいキュンとしたのを覚えています。
合宿から帰ってきた後、先輩はB－HOT CREATIONSのEndless Journeyのアルバムを貸してくれました。ウッドベースがめちゃめちゃかっこいいよ、と言って。私は毎日そのアルバムを隅から隅まで聴き続けました。すっげえかっこいい。
高校を卒業し、音楽の専門学校を卒業し、私はPAになりました。その日は江古田の小さいライブハウスでバイトで少し仲良くなった音大のジャズ研の男の子ユニットが演奏するライブのメインPA。そのライブでは「Four」が演奏されました。「ああこの曲は」と電気が走りました。のちに聞いてみるとかの有名なMilesDavisの曲だよ、とのこと。そうなのか。そのあとは甘酸っぱい思い出をマイルスに繋げ、MilesDavisの「Four＆More」を聴き続けました。甘酸っぱい思い出はB－HOT CREATIONS「Four」とMilesDavisの「Four＆More」に目いっぱい詰まっている。大好きな曲です。

Sincerely,123